“できる”部下にどこまで任せるか?

中間管理職のリアル

こんなとき、ありませんか?

・できる部下がいて頼もしいけど、どこまで任せていいか迷う
・自分の確認が遅れて、後から慌てて口を出すことがある
・「全部やってくれてるけど本当に任せていいのか…?」
・失敗したときの責任が気になって判断が揺れる
・部下の方が現場を分かっている気がして、自分の立ち位置に戸惑う

ここで得られるもの

・「任せる」と「放任」の違いがわかる
・できる部下への最適な関わり方のヒント
・中間管理職としての“あるべきサポートの距離感”

私の経験を基にご説明します

こんにちは、ブログ管理人のケイです。

今日は「部下に任せる」ことについて、特に“できる部下”をどう扱うか、自分の経験をお話ししたいと思います。 結論から言うと、これは問いかけ型のエピソードです。私の中でも答えはまだ完全に出ていません。

突然のLINE:「物流を他社に出すから許可を」

ある日、タイ人の部下BからLINEでこんな連絡が来ました。 「製品Aの物流を他社噛ませてデポをたてるので許可してください」

え?デポ??いきなり何? もちろん、以前話に出ていた案だったので耳にはしていましたが、 そこから一切フォローできておらず、全体像が見えていなかった私。

しかも、そこには本社への確認・承認も必要です。 なのに、いきなり「やります」宣言。
私は反射的に、「今は無理だ。NG」と返しました。

一旦ストップ、そして面談

後日、落ち着いてBと面談の機会を取りました。 「ちょっと話聞かせて」と。

すると、彼が語った内容に驚愕しました:
1. 輸送量、面積、拠点配置などはすでに計算済み
2. 他社に委託した方がコスト効率が良いこともシミュレーション済み
3. 本社承認はまだだが、連絡タイミングまで考慮して連絡してきた
4. 最悪NGだったときの第二案まで用意している

……すごい。
自分より準備ができてるじゃないか。
正直、感動すら覚えました。

管理職として“挟まれる苦悩”

このとき、私は本社への報告と承認取得だけを担い、 最終的にBの案は承認され、ビジネスは無事スタートしました。

でもここで、私はモヤモヤしていました。 「これ、私いらんかったよな…?」

・私の存在意義は何だったのか?
・あの時“NG”を即答したのは正しかったのか?
・結果論として良かったけど、Bの邪魔をしただけじゃないのか?

中間管理職として、できる部下に対してどこまで任せてよいか。 責任は取らなければならない立場。 でも、全部自分が握っていては、部下の能力が発揮されない。 この“任せ方のグラデーション”に、今でも悩んでいます。

任せる=距離を取る、ではない

この件を通じて学んだのは、任せることと無関心は違うということ。

私は忙しさを理由に、完全にBから距離を取ってしまっていました。 その結果、報告を“受けるだけの人”になってしまっていた。

任せるには、ちゃんと信頼の土台が必要です。 「任せるからこそ、定期的に聞く」 「必要なときはすぐ動ける位置にいる」
このスタンスを忘れちゃいけないんだと、反省しました。

“できる部下”ほど、放置されがち

一方で、できない部下には手厚くサポートし、 できる部下には「任せた!」で済ませてしまう。 これって意外と多くの人がやっているミスかもしれません。

能力が高い人ほど、承認が遅れるとストレスを感じるし、 自分でなんでもやれてしまうから相談もしてこない。 だからこそ、こちらから「聞く」「支える」ことが大切なんです。

じゃあ、どうすればよかったのか?

今回のようなケース、 私は最初からBと定期的に進捗を共有する時間を設けていれば、 「いきなりのLINE」に驚くこともなかったし、 NG即答もしなかったと思います。

つまり、ポイントは——
✅ 日々の軽い対話と進捗共有
✅ 想定されるリスクの確認と代替案の整理
✅ 本人の視野を広げる“問いかけ”によるサポート

この3点だけで、任せつつ支える関係性が築けたはずです。

最後に伝えたい一言

任せる=手放す ではない。
任せるとは、背中を預けつつも隣に立ち続けること。
“できる”部下こそ、丁寧に見守るべき存在です。

あなたの話、聞かせてください

あなたなら、今回のようなケースでどう対応しましたか? 「任せ方」で悩んだエピソード、放任して失敗した経験など、 ぜひコメントやDMでシェアしてください。 同じ立場の方たちとつながれたら嬉しいです!

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