最初に伝えたいこと
・「学歴がすべて」じゃない。でも、現実的に“影響ゼロ”とも言えない。
・スタートラインが平等でないことを受け入れたうえで、どう生きるか。
・この記事では、中卒で現場から這い上がってきた筆者が「学歴と社会のリアル」を語ります。
こんなとき、ありませんか?
「あの人はいい大学出てるからなぁ」
「どうせ俺は中卒だし…」
「学歴なんて関係ないって言われるけど、本当にそう?」
自分の学歴に、どこかしら劣等感を抱いている。
そんな思いを抱いたこと、ありませんか?
私は、あります。というか、ずっと抱えてきました。
私は中卒です。
まず最初に言っておきます。
私は、中卒です。
特に家庭が貧しかったわけでもありません。
でも、いろいろあって中学卒業後すぐに働き始めました。
はっきり言えば、「学校が合わなかった」というやつです。
サボって、反抗して、先生とケンカして、最終的に「もうええわ」ってなった。
そんな中学生が、社会に出て工場で働き始める。
最初の職場では、先輩の言うことが絶対で、理不尽なことばかり。
でも、とにかく必死で働きました。
それから20年。
今では管理職として、海外で数百人をマネジメントする立場になりました。
ここまで来るのに、学歴コンプレックスとずっと戦ってきたというのが本音です。
学歴で人生は決まらない。でも、差はある
よく言われます。
「学歴で人生は決まらない」と。
それ、半分本当で、半分ウソだと思います。
というのも、「スタートライン」は確かに誰にでも与えられます。
でも、そのスタートラインの“前”に、すでに差があるんです。
学歴、家庭環境、コネ、人脈、教養、言葉遣い、コミュニケーション能力……
同じ年齢でも、見えない装備がまるで違う。
大学を出た人は、社会に出る前に「信用」や「機会」や「前提条件」を手に入れている。
中卒の私は、面接で履歴書を見られただけで「……」と沈黙されることもありました。
「お、○○大学出てるんだ!すごいね〜」
そんな言葉を、私は一生言われることはないのです。
日本は、低学歴でも輝ける国だ
ここまで書いておいてなんですが、私は日本という国に感謝しています。
中卒という経歴でも、真面目に働いていればチャンスをもらえる。
現場で努力し続けていれば、認められる場面がある。
海外と比べたら、その「チャンスの平等さ」は驚異的だと思います。
実際、私は中卒からリーダーになり、班長になり、主任になり、課長になり……
いまでは海外工場のエグゼクティブアドバイザーです。
もちろん、人の2倍働いて、3倍勉強して、5倍悔しい思いもしました。
でも、「努力が報われる社会」だと信じてきたから、続けてこられた。
学歴は、“最初の一歩”を楽にしてくれる道具
学歴って、なんだろう?
最近、よくそんなことを考えます。
私の出した答えは、「スタートダッシュを助けてくれる道具」というもの。
学歴が高ければ、信頼されやすい。選べる道が多い。最初の壁が低い。
つまり、「最初の一歩」が楽なんです。
でも、その先は?
ゴールにたどり着けるかどうかは、学歴じゃなくて、その人次第。
学歴がなくても、コツコツやっていればチャンスがくる。
逆に、学歴があっても、立ち止まったらすぐに抜かれる。
だから、私は人の2倍、3倍やる
私は学歴がありません。
だから、人の2倍働くのは当たり前。
3倍の失敗を経験して、4倍の改善をしてきました。
それでも、やっぱり高学歴な人たちはスマートに見える。
ロジカルで、言葉が洗練されていて、説明もうまい。
羨ましく思うことも、今でもあります。
でも、自分にしかない“武器”もある。
泥臭さ、行動力、しつこさ、人間関係の泥試合を乗り越えた経験。
これって、教科書には載ってない「生きる力」なんです。
最後に伝えたいひと言
平等ではあるけど、公平ではない。
それが社会のスタートライン。
学歴という「準備運動の差」はある。
でも、それを理由に立ち止まったらもったいない。
差があるなら、埋めにいけばいい。
埋められないなら、別の道で抜き去ればいい。
自分なりの方法で、胸を張って生きていけばいいんです。
あなたの話、聞かせてください
あなたの学歴、キャリア、悩みや思いを、ぜひ聞かせてください。
同じように悩んだ人たちの声が、この場所をもっと強くしてくれます。
コメントでもDMでも、気軽に話しかけてくださいね。
コメント