最初に伝えたいこと
・異国での仕事において「言葉の壁」は避けて通れない。
・通訳に頼りすぎると、逆にコミュニケーションが壊れる。
・本当に信頼を得たいなら、自分の言葉でぶつかるしかない。
こんなとき、ありませんか?
「通訳を通して伝えたのに、なぜか現場が動かない」
「言った通りに伝わってない気がするけど、どうしようもない」
「タイ人スタッフとの距離が、いつまでたっても縮まらない」
本当に“伝えた”つもりが、実は全然伝わっていない。
そんなもどかしさ、ありませんか?
ここで得られるもの
この記事では、異国で仕事をするうえでの「通訳依存の落とし穴」と、「自分の言葉で伝えることの大切さ」を実体験ベースでお伝えします。
言葉はツール以上に、心をつなぐ武器。それに気づくきっかけになれば嬉しいです。
私の経験を基にご説明します
こんにちは、ブログ管理人のケイです。
異国の地、通訳頼みのスタート
私は今、タイで働いています。
東南アジア、特にタイやインドネシアに赴任する日本人は、多くが通訳を付けて業務を始めます。
英語ならまだしも、タイ語は日本人にとっては未知の言語。
独特の発音、文法、そしてそもそも馴染みがない。
私も例に漏れず、赴任当初は通訳を付けて業務を行っていました。
ありがたい存在。
言いたいことを伝えてくれる、現地スタッフと橋渡しをしてくれる。
でも──運が良かったのか悪かったのか、赴任3か月後、会社の方針で通訳なしになったのです。
通訳がいない恐怖、そして自分で動き出す
最初は正直、不安しかありませんでした。
言葉が通じない中、身振り手振りで意思疎通を図る毎日。
「なんで伝わらないんだ!」とイライラすることも多かった。
しかし、それでも必死に単語を覚え、片言のタイ語を使い、表情とジェスチャーを駆使して伝えようとしました。
すると、少しずつ変化が生まれました。
- スタッフがこちらに話しかけてくれる回数が増えた
- タイ語のリスニング力が劇的に向上した
- 「この人はちゃんと理解しようとしている」と現地スタッフから信頼され始めた
もちろん、今でもタイ人たちが思っているほど聞き取れてはいません(笑)。
でも、「自分で伝えようとする姿勢」が相手に伝わったことが大きかった。
通訳を挟むことの“弊害”を目の当たりに
通訳なしの生活に慣れてきた頃、周囲を見渡すと、通訳を介して業務を進める管理者たちに共通する“ある問題”が見えてきました。
それは、「ニュアンスのズレ」です。
日本語の表現は、曖昧さや婉曲表現が多い。
「なるべく」「できれば」「ほどほどに」など、微妙なニュアンスが頻繁に登場します。
それを正確にタイ語に訳すのは至難の業。
通訳も完璧なわけではありません。分かったつもりで伝え、結果ズレが生じる。
すると、現地スタッフたちは「通訳が言った通り」に動くのに、管理者が求める結果にはなっていない。
これでさらに怒る管理者。
タイ人スタッフは「言われた通りにやったのに」と不信感を募らせる。
こうして、管理者とスタッフの間にどんどん深い溝ができていくのです。
言葉はツールではなく、信頼を作る武器
ここで私は確信しました。
言葉は単なるツールではない。
信頼を作るための、最強の武器なんだと。
自分の言葉で伝える努力をしない限り、絶対に本当の信頼関係は築けない。
どれだけ通訳が優秀でも、どれだけ翻訳が正確でも、自分の口から言うのとは天と地の差がある。
日本人は「タイに仕事をさせてもらっている」立場。
それなら、最低限の言葉くらい、自分で覚えて使うべき。
相手の文化、相手の言語をリスペクトする。
それが、海外で仕事をする最低限のマナーだと思っています。
通訳なし生活で得たもの
通訳なしでやるのは、確かに最初は大変です。
でも、失敗を重ねながらも自分で伝えようとした結果、
– タイ語スキルの向上 – 現地スタッフとの距離感の縮小 – チームの動きのスムーズさ を手に入れることができました。
いま、私は胸を張って言えます。
「自分の言葉で伝えたほうが、絶対に強い」
そして、「自分の言葉で伝えたとき、人は心を開いてくれる」と。
最後に伝えたいひと言
通訳に頼るな。まず自分で話せ。
言葉は単なる便利道具じゃない。心をつなぐ、あなたの一番の武器だ。
あなたの話、聞かせてください
海外でのコミュニケーションの悩み、通訳にまつわるエピソード、ぜひコメントやDMで教えてください!
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