最初に伝えたいこと
・「中間管理職」とは、ただのポジションではない。
・上からも下からも求められる“最も孤独な役割”かもしれない。
・この記事では、自分の経験をもとに中間管理職のリアルと、そこに求められる役割を考えてみたいと思います。
こんなとき、ありませんか?
・「上司の指示は正しい、でも部下の気持ちもわかる…」
・「板挟みにされて文句言われるのはいつも自分だけ」
・「頑張っても誰も褒めてくれないし、成果は全部“上のもの”になる」
はい、それ全部私です(笑)
誰もが通る道かもしれませんが、中間管理職という存在は“組織の潤滑油”であると同時に、“犠牲者”でもあります。
中間管理職って、なんなんだ?
私が初めて「管理職」と呼ばれるポジションについたのは、30歳をすぎた頃でした。
日本の現場で、部下4人からのスタート。最初はちょっと偉くなったような気がして、嬉しかったんです。
でも、すぐに現実がやってきた。
上司は成果を求める。
部下は不満をぶつけてくる。
「こうしろ」と言われたことを「そのまま伝えたら」嫌われる。
「自分の言葉に変えたら」内容が変わったと怒られる。
気づけば、何かあるたびに矢印が自分に向いていたんです。
ある出来事:板挟みの極み
ある日、工場の改善プロジェクトで人員配置を変更することになりました。
上司は「効率化のために交代制で回せ」と言う。
でも、現場のリーダーたちは「慣れてない作業で事故が起きる」と猛反発。
私は間に立って、両方に説明しました。
上司には「現場の声を踏まえて段階的に進めたい」と。
現場には「効率化の必要性と、安全確保策をセットで進める」と。
結果?
両方から「中途半端だ」と叱られました。
正直、泣きたかった。
でもそのとき、ふと思ったんです。
「ああ、これが中間管理職なんだな」って。
会社は、あなたに何を求めているのか?
「上から言われたことをそのまま伝える役」ではない。
「部下の声を上に届ける代弁者」でもない。
じゃあ、中間管理職の役割って何?
答えは、“翻訳者”であり、“通訳者”であり、“媒介者”です。
・経営方針を現場で実行できるように“かみ砕いて伝える”
・現場の課題を“事実とロジックで整理して”上に報告する
・誰かが怒鳴る前に空気を読んで“着地点を用意する”
どれも簡単じゃありません。
でも、これができる人材は、組織の中で確実に評価されます。
上司に求めること=自分に求められていること
ある日、私はふと「自分が部下に何を求めてるんだろう?」と考えてみました。
すると、不思議と見えてきたんです。
・報告がしっかりしている
・問題を自分で抱えず相談してくれる
・言われたことに一つ足して返してくれる
・周囲と連携して動ける
これ、全部「自分が上司にできてるか?」と聞かれたら怪しい。
つまり、自分が部下に求めていることは、会社が中間管理職に求めているものと同じなんです。
役職が一つ上がるたびに、期待される“当たり前の基準”も上がる。
それを意識しなければ、ずっと「中間」で止まってしまう。
でも、誰も見てないようで、ちゃんと見てる
中間管理職って、ほんと報われない仕事です。
上司は結果しか見ないし、部下は感謝を口にしない。
褒められることより、叱られることの方が多い。
でもね。
ちゃんと見てる人は見てる。
それは、他の管理職かもしれない。
他部署の同僚かもしれない。
そして、実は部下自身かもしれない。
ある日ふと、昔の部下からメッセージが届いた。
「今になって、あのときの〇〇さんの気持ちがわかります」って。
その一言だけで、何年も頑張ってきた苦労が報われる気がしました。
最後に伝えたいひと言
中間管理職って、大変です。
でも、組織にとって必要不可欠な存在です。
自分が何を求められているのか。何を期待されているのか。
その答えは、あなたが部下に求めることの中にあります。
あなたの話、聞かせてください
中間管理職としての悩み、エピソード、今感じていること。
ぜひコメントやDMで教えてください。
一人で抱えず、みんなで共有して乗り越えていきましょう。
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