こんなとき、ありませんか?
・「なんで言われた通りに動かないんだ」とイライラ
・伝えたつもり、でもタイ人スタッフには通じていない
・気づいたら現場がピリピリしてる
・自分だけ浮いてる気がするけど、何が原因か分からない
・“管理”してるつもりが、“支配”になってるかも…
ここで得られるもの
・日本人上司としての「あるべき姿勢」に気づける
・文化と立場のギャップにどう向き合えばいいかがわかる
・“尊敬される上司”の条件が見えてくる
私の経験を基にご説明します
こんにちは、ブログ管理人のケイです。
「タイ人を見下すな」と言われ続けた新人時代
私がタイに赴任してすぐのこと。
最初の上司に、何度もこう言われました。
「お前はタイ人を見下すな。教えてもらうことはたくさんある」
当時はよく意味がわかりませんでした。
だって、現地スタッフを“教える”のが自分の仕事だと思っていたから。
工場での品質改善、生産性アップ、安全教育。
確かに、日本で培った経験のほうが上かもしれない。
でも、それは「上から目線で語る理由」にはなりません。
日系企業あるある:日本人=偉そう問題
実際、タイの現場でよく見る光景。
・言葉が通じないことに怒る
・状況や気分で指示が変わる
・説明不足でも「言ったよね?」で片づける
・間違いは怒るけど、成功はスルー
これ、日本人管理者の悪い例です。
こういう人が現れると、現場の空気が変わる。
タイ人は察しない文化、強く出られると黙る文化。
つまり、怒鳴ったところで何も解決しないのです。
それ、ほんとに“伝わって”ますか?
私も、はじめの頃はよくやってしまいました。
簡単な日本語をゆっくり話して、通訳を挟んで、何度も言い直して…。
でもある日、同じミスが何度も繰り返されてブチギレた私に、通訳がポツリと一言。
「たぶん、みんな“理解したふり”をしてるだけです」
ハッとしました。
自分が「伝えたつもり」になってるだけで、伝わっていない。
さらに、「言い方」や「態度」が、無意識に“壁”を作っていた。
言葉じゃなく、態度で伝えるべきこと
その日から、私は一つずつ変えました。
・まず、現場のやり方を「見る・聞く」
・“なぜそうしてるのか”をタイ人本人に質問する
・改善提案を一方的に出さず、選択肢を示す
・「できたこと」はしっかり褒める
・タイ語の単語を1日1つ覚える(地味だけど効く)
すると、現場の雰囲気が明らかに変わったんです。
表情が柔らかくなり、指示が通りやすくなり、報連相が自発的に出るようになった。
仲良くするだけじゃ、ダメなんです
ここで誤解しないでほしいのは、「タイ人と仲良くすればOK」ではないということ。
単なる“イイ人”になって、要求を伝えられず、結果も出ない。
それでは“優しいだけのダメ上司”です。
必要なのは、「尊敬と信頼を得ること」。
そのためには、自分が「成長し続ける姿」を見せるしかありません。
タイ人にとって「ダメな日本人」はただの迷惑
正直に言います。
“仕事ができない日本人”ほど、現場の空気を悪くします。
自分の力不足を部下のせいにし、言葉の壁を怒りでごまかし、威圧感で統制しようとする。
でも、タイ人は見ています。
「あの人、何もできないのに偉そう」
「聞いても答えてくれないし、すぐ怒るだけ」
そんな日本人に、誰がついてくるでしょうか?
日本人が現地スタッフに選ばれる時代です。
雇われているのは私たちのほうかもしれない。
その意識を持てるかどうかで、信頼の厚みはまるで変わってきます。
今も、私は“学ぶ側”だと信じている
偉そうに書いてきましたが、私もまだまだ未熟です。
毎日が発見で、毎日が反省。
でも、「学ぶ姿勢」だけは、誰よりも強く持っている自信があります。
上司は“教える人”ではなく、“一緒に成長する人”。
タイ人が持っている現場力、観察力、忍耐力、柔軟性。
そこから学べることは、山ほどあります。
最後に伝えたい一言
「日本人だから」では、もう通用しない。
尊敬は、国籍や肩書きでは得られない。
共に働く仲間として、タイ人と一緒に“成長する姿勢”を持とう。
それが、真の信頼を生み、一体感のある現場をつくるカギになる。
あなたの話、聞かせてください
タイで働いて感じたこと、日本と海外での管理の違い、
失敗談でも成功談でも構いません。
コメントやDMであなたの経験、聞かせてくださいね。
コメント