報連相が来ないのは、上司のせいかもしれない【実話】

現場マネジメント

こんなとき、ありませんか?

・部下が現場のトラブルを報告してくれない
・「え、そんなこと起きてたの?」と後から知る
・何度言っても“報連相しない”部下にイライラする
・「責任感が足りない」と嘆く日々
・でも、もしかして自分にも原因があるのでは?とふと感じる

ここで得られるもの

・「部下が報連相しない理由」が見えてくる
・上司としての振る舞いがチームに与える影響の理解
・報告される上司になるためのヒント

私の経験を基にご説明します

こんにちは、ブログ管理人のケイです。

今回は「部下が報連相(報告・連絡・相談)してくれない」という悩みに対して、私の実体験を踏まえて書きたいと思います。

ある時期、私自身がまさにそれに悩んでいました。
部下は「報告すべきことを報告しない」「トラブルが起きても、誰かが対応してくれると思ってる」
最初は「最近の若い子は…」なんて決めつけていました。

でも今ならはっきり言えます。 報連相がないのは、上司である自分にも原因がある。
それを痛感した出来事があったんです。

あの日の現場、沈黙の始まり

私には信頼していた部下がいました。ここでは仮に「U」としておきます。
彼は明るく人懐っこく、ムードメーカー。
私は彼にグループのチーム管理を任せていました。

ある日、製造現場を見回っていると、ある設備で製品不良が発生しており、ラインが止まっていました。
「なんで止まってるんだ?」
Uを呼んで問いただすと、彼は笑顔でこう言いました。
「普段からこんなもんですって!すぐ直しますよ〜」

その日はたまたま私もイライラしていた。
そんな軽い返事にカチンときてしまった私は… 現場で怒鳴り散らし、部品箱を蹴飛ばしてしまったんです。

Uは青ざめながら謝り、すぐに復旧作業に取りかかりました。
でも、それ以来—— Uから報告がぱったりと来なくなった。

報連相が「消えた」理由

その後も製造トラブルは何度かありました。
でもUからは何の報告もない。 代わりに、他のリーダー経由で現場の情報が耳に入ってくるように。

最初は「U、サボってるんじゃないか?」と思いました。
でもふと気づいたんです。 報連相を止めたのは、彼じゃない。私のあの言動だったんだ。

あの時、彼は「この人に話しても怒鳴られるだけだ」と思った。 結果、話しづらくなり、現場との“壁”ができた。

「役職」はあっても、「信頼」がなければ、報連相は生まれない。 その現実が胸に突き刺さりました。

報連相は「信頼残高」で決まる

部下が報告しないのは、決して怠慢だけではない。
・話しにくい雰囲気 ・叱られることへの恐怖 ・「どうせ聞いてもらえない」という諦め

これらは全部、上司である自分の振る舞いで作り出してしまうんです。

Uとの関係は、その後私が何度も謝罪し、1on1の時間を増やし、時間をかけて修復しました。
今では元通り、いや、それ以上に報連相が活発になっています。

なぜなら、私が“話しやすい上司”に変わったから。

報告される上司の特徴

以下に、私が実際に意識するようになったことを共有します:

✅ ミス報告を怒らない(まず「ありがとう」と言う)
✅ 忙しくても、顔を見て返事をする
✅ 失敗を笑い話にする(自分の失敗談も話す)
✅ 定期的に雑談をはさむ(「最近どう?」と聞く)
✅ 「報告してくれて助かった」とフィードバックをする

たったこれだけで、報告の量と質が劇的に変わりました。

部下を変える前に、自分を変える

報連相がないとき、まずは部下ではなく自分を振り返ってみてください。
怒ってないか? 忙しさを言い訳にしていないか? 反射的に責めてしまってないか?

人は「信頼してもらえてる」と思えると、自然と話すようになります。 報連相は、技術じゃなくて信頼の結果なんです。

最後に伝えたい一言

報告をしてもらえるためのコミュニケーションは大事。
「なんで報告してくれないんだ!」と怒る前に、 「自分は報告しやすい上司だろうか?」と問いかけてみてください。

あなたの話、聞かせてください

「報連相がないと感じたとき、どうしていますか?」 「自分の対応で変わった経験はありますか?」 よければコメントやDMで教えてください。お待ちしています!

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